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引越しで家具は分解すべき?自分でできる手順と業者に任せる見極め方

引越し準備・荷造り

引越しの荷造りが進んでくると、必ずぶつかるのが「この家具、分解しないと運べないのでは?」という問題です。ベッド、学習机、組み立て式の棚、テレビ台、ダイニングテーブル。どれも部屋の中では当たり前に置いてあるのに、いざ玄関を通そうとすると入らない、というのはよくある話です。そして分解には、やっていいものと、やらないほうがいいものがはっきり分かれます。この記事では、分解が必要かどうかの判断のしかた、自分でやる場合の手順とネジの管理方法、業者に頼んだときの費用感、そして分解すると壊れやすい家具の見分け方まで、順を追って整理してお伝えします。

ナビ助
ナビ助
家具の分解って「とりあえず全部バラす」が一番あぶないんだ!バラさなくていいものまで開けちゃうと、逆に組み立てられなくなるよ。まずは判断からいこう!

そもそも分解は必要? まずは3つの寸法を測る

分解するかどうかを決める前に、やることがあります。家具そのものの寸法と、通り道の寸法を測ることです。ここを飛ばして当日を迎えると、玄関前で立ち往生することになります。

測るべきは次の3つです。

ポイント
  • 家具の幅・奥行き・高さ:いちばん出っ張っている部分を含めて測ります。取っ手や脚を忘れがちです
  • 今の家の搬出ルート:部屋のドア、廊下の幅、階段の踊り場、玄関、エレベーターの入口と内寸
  • 新居の搬入ルート:同じ項目を新居側でも測ります。内見のときに測っておくのが理想です

家具は斜めにすれば通ることも多いので、幅と高さのどちらかがドアの幅より小さければ、意外と通ります。判断に迷うときは、引越し業者の訪問見積もりのときに現物を見てもらうのが早道です。プロは「これは立てれば入りますね」「これは無理なので分解します」を即答してくれます。

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逆に、通ることが分かっているのに念のため分解する、というのは避けたほうがいい判断です。分解と組み立ての手間が増えるうえ、後述するとおり家具によっては強度が落ちてしまいます。

分解しても大丈夫な家具と、避けたほうがいい家具

組み立て家具にはいくつかのタイプがあり、分解への耐性がまったく違います。ここを知らずに手をつけると、新居で「ぐらぐらして使えない棚」ができあがります。

タイプ 見分け方 分解のしやすさ
ボルト・ナット組み 六角レンチで締める金属ボルトが使われている 何度でも着脱しやすい。ベッドフレームに多い
カムロック(ダボ+金具) 円盤状の金具をドライバーで回して固定する 基本的に着脱可能。ダボの折れに注意
木ネジ直締め 普通のネジが板に直接ねじ込まれている 再組み立てでネジ穴がゆるみやすい
接着剤・圧着 ネジが見当たらない、一体成型に見える 分解を想定していない。触らない

とくに注意したいのが木ネジ直締めのタイプです。木ネジは板材に穴を押し広げながら食い込んで固定する構造なので、一度抜くと同じ穴では効きが弱くなります。安価なカラーボックスや薄い板を使った収納家具の多くがこれにあたります。

注意

組み立て家具のなかには、そもそも分解を前提に設計されていないものがあります。無理に外すと再組み立て時に強度が落ちたり、板が割れたりすることがあります。分解しないと運べない場合は、買い替えを含めて検討したほうが結果的に安く済むこともあります。

ナビ助
ナビ助
ネジを見れば分かるよ!六角レンチのボルトなら安心、普通のネジが板に直接刺さってたら要注意だね。

自分で分解するときの手順

1|取扱説明書か組み立て図を探す

まずは購入時の説明書を探します。見つからなくても、メーカー名と品番が分かれば公式サイトで組み立て説明書のPDFを公開していることが多く、そこから手順を確認できます。品番は本体の裏面や引き出しの側面に貼られたシールに書かれています。説明書があると、組み立ての順番が逆算できるので作業が一気に楽になります。

2|分解前に写真を撮る

これが最も効きます。全体の外観、金具の付いている位置、配線の通し方、引き出しレールの向きなど、スマホで多めに撮っておきましょう。分解が進むほど「どっちが前だったか」が分からなくなります。工程ごとに1枚ずつ撮るくらいで、ちょうどよい分量です。

3|ネジを部位ごとに袋分けする

ネジの紛失は、家具分解でいちばん起こるトラブルです。チャック付きの小袋を用意し、「ベッド・ヘッドボード」「机・脚」のように部位名を書いたラベルを貼って分けて入れるのが基本です。袋は家具本体に養生テープで直接貼り付けておくと、どの家具のネジか迷いません。段ボールに入れて別便で運ぶと、当日「どの箱に入れたか」で探し回ることになります。

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4|大きなパーツから外し、板は面で重ねる

天板や側板など大きな板は、外したあとに重ねて、間に毛布やタオルを挟んでおきます。板同士を直接重ねると擦れて表面が傷みます。そのうえで、まとめて紐やラップで軽く固定しておくと運びやすくなります。

5|必要な工具をそろえる

組み立て家具の分解では、プラスドライバー、六角レンチ(家具に付属していたもの)、モンキーレンチ、軍手あたりがあれば大半に対応できます。電動ドライバーは便利ですが、締めすぎるとネジ穴を壊すので、外すときだけ使い、締めるときは手で最後の一締めをするのが無難です。

家具付属の工具は精度が低く、ネジ山をつぶしやすいものもあります。ドライバーやレンチがひととおりそろった家庭用の工具セットが1つあると、新居での組み立てや家具の設置にもそのまま使えます。

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ナビ助
ナビ助
ネジの袋を家具にテープで貼っとくの、ほんとに大事!箱に入れると当日ぜったい見つからないんだよね。

家具別の注意点

ベッド

フレームは六角ボルトで組まれていることが多く、分解しやすい部類です。ただしすのこ板や床板は枚数が多く、順番や向きが決まっている場合があります。板の裏に鉛筆で番号を書いておくと復元が楽です。二段ベッドやロフトベッドは部材が多く、高所での作業になるため、業者に任せる判断が現実的です。

学習机・デスク

上棚と天板が分かれる構造のものが多く、上棚を外すだけで搬出できるケースがよくあります。全部バラす必要はないか、先に確認しましょう。引き出しは本体から抜いて、中身を出したうえで別に梱包します。

食器棚・カップボード

上下二段に分かれるタイプは、上段を持ち上げて外せることが多いです。ガラス扉は必ず外して別梱包にするか、養生して開かないよう固定します。棚板は必ず抜いてください。入れたまま運ぶと中で暴れて扉のガラスを割ります。

ソファ

脚が外れるタイプなら、脚を外すだけで高さが下がって通ることがあります。カウチタイプの分割式は連結金具を外せば分けられます。一体成型のものは分解できないので、その場合は窓からの吊り上げ搬入など、別の手段を業者と相談することになります。

注意

壁面に固定していた家具(転倒防止金具・アンカーなど)を外す場合、賃貸では壁のネジ穴が原状回復の対象になることがあります。取り外し跡の扱いは管理会社によって判断が分かれるため、退去立ち会いの前に確認しておくと安心です。

業者に頼む場合はどうなる?

引越し業者の多くは、机・ベッド・食器棚・テレビ台といった一般的な家具の分解と組み立てを基本作業として受けてくれます。訪問見積もりのときに「これは分解してもらえますか」と一台ずつ確認しておけば、当日そのまま対応してもらえます。

一方で、次のようなものは追加料金の対象になったり、対応そのものを断られたりすることがあります。

ポイント
  • システムベッド・二段ベッド・ロフトベッドなど部材が多いもの
  • 造り付けに近いシステム収納、壁面家具
  • 特殊な専用工具が必要なもの
  • 海外製で説明書が手元にないもの
  • ピアノ、金庫、大型水槽など専門業者の領域にあたるもの

追加料金は家具の種類と手間によって幅があり、数千円で済むものから、大型のシステムベッドのように数万円規模になるものまでさまざまです。金額は業者と家具の状態で変わるため、見積もり時に必ず金額を確認してください。

なお、家具の分解・組み立てだけを専門業者に頼むという選択肢もあります。引越し業者に断られた家具や、引越し後にレイアウトを変えたいときには、こうしたサービスが役に立ちます。

ナビ助
ナビ助
見積もりのときに一台ずつ「これお願いできますか?」って聞くのがコツだよ。当日いきなりだと追加料金になっちゃうことがあるんだ。

新居での組み立てをスムーズにするコツ

分解より難しいのは、実は組み立てです。疲れきった引越し当日の夜に、床に散らばった板とネジを前に途方に暮れる、というのは避けたいところです。

まずはその日のうちに組み立てるものと、後日でいいものを分けます。ベッドは当日必須、本棚は翌週でもいい、という具合です。優先順位を決めておくだけで気持ちがずいぶん軽くなります。

組み立てるときは、床を傷つけないように毛布や段ボールを敷いてから作業を始めます。ネジは最初から強く締め切らず、全体を仮止めしてから位置を合わせ、最後に順番に本締めするのが基本です。先に一箇所だけ締め切ってしまうと、他の穴が合わなくなります。

設置後は転倒防止対策も忘れずに。背の高い家具は、突っ張り棒や固定具で壁または天井に留めておきます。地震対策としての家具固定については、東京消防庁が公開している地震から命を守る家具転倒対策のページが参考になります。同庁の被害調査では、地震による負傷者の3〜5割が屋内の家具類の転倒・落下・移動によってけがをしていたと報告されており、組み立て直したその日に固定まで済ませるのが理想的です。

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分解せずに済ませる方法もある

どうしても通らない、でも分解すると壊れそう。そんなときの選択肢もいくつかあります。

ひとつは窓やベランダからの吊り上げ・吊り下げ搬入です。クレーンや人力で窓から出し入れする方法で、追加費用はかかりますが、大型家具を無傷で運べます。マンションの規約や周囲の状況によって可否が変わるので、見積もり時に相談してください。

もうひとつは、思い切って手放すことです。分解すると強度が落ちる家具、運搬費が高くつく大型家具は、処分して新居で買い直したほうが総額が安くなることがあります。まだ使える家具ならリユースショップやフリマアプリで引き取り手が見つかることもあります。粗大ごみとして出す場合の手続きや料金は自治体ごとに違うので、お住まいの市区町村のごみ担当窓口で確認しましょう。ごみの分別ルールを調べたいときは、環境省の廃棄物・リサイクル関連の情報ページから各制度の概要をたどれます。

よくある質問

Q. 分解した家具のネジをなくしてしまいました。どうすればいいですか?

A. メーカーが補修部品としてネジ単体を販売していることがあります。品番を控えて問い合わせてみてください。入手できない場合は、外したネジの太さ・長さ・頭の形をホームセンターで見せて、近いものを選ぶという手もあります。ただし木ネジは長さが変わると効き方が変わるので、できるだけ同じ規格のものを探しましょう。

Q. 引越し業者が分解してくれた家具は、新居でも組み立ててもらえますか?

A. 基本的には、分解した業者がそのまま新居で組み立てるところまでを一連の作業として行います。ただし契約内容によって範囲が異なるため、見積書に「分解・組立」が含まれているかを確認しておくと安心です。

Q. 冷蔵庫や洗濯機も分解が必要ですか?

A. 家電は分解しません。搬入経路に入らない場合は、扉を外す、脚を調整するといった対応か、吊り上げ搬入で対処します。ただし冷蔵庫は水抜き、洗濯機は水抜きと固定ボルトの装着といった事前準備が必要になるので、そちらは忘れずに進めてください。

Q. 分解した板が入る段ボールがありません。

A. 大きな板は段ボールに入れず、そのまま毛布や緩衝材で包んで運ぶのが一般的です。引越し業者は板状の荷物の扱いに慣れているので、無理に箱詰めしなくて問題ありません。自分で運ぶ場合は、板の角を段ボールの切れ端で保護してからテープで留めると傷みにくくなります。

Q. 賃貸の壁に固定していた家具の跡はどうなりますか?

A. 画鋲程度の穴か、ネジやアンカーによる大きな穴かで扱いが変わることがあります。国土交通省の原状回復に関するガイドラインでも、通常の使用による損耗と、それを超える損傷は区別して考えられています。契約書の特約も確認したうえで、判断に迷う場合は管理会社に早めに相談してください。参考として、国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインが公開されています。

Q. 電動ドライバーは買ったほうがいいですか?

A. 分解する家具が数点なら、手動のドライバーで足ります。ベッドや大型収納が複数あって、ネジの数が多い場合は作業時間がかなり短くなるので、あると助かります。ホームセンターで工具のレンタルを行っている店舗もあるので、購入前に確認してみてください。

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まとめ

家具の分解は「必要なものだけ、正しい手順で」が原則です。まず家具と搬出入経路の寸法を測り、分解しなくても通るなら手をつけない。分解する場合は、写真を撮り、ネジを部位ごとに袋分けし、家具本体に貼り付けておく。この3つを守るだけで、新居での組み立てはずいぶん楽になります。

木ネジで直接留められた家具は再組み立てで強度が落ちやすいので、無理をせず、業者に相談するか買い替えを検討する。二段ベッドや大型のシステム収納は、最初から業者に任せたほうが安全です。追加料金がかかる家具もあるため、訪問見積もりのときに一台ずつ確認しておきましょう。

荷造りの合間の作業になるので、分解は前日にまとめてではなく、使わない家具から少しずつ進めるのがおすすめです。当日の自分を助けるつもりで、早めに動き出してみてください。

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ナビ助
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