「引越し費用をとにかく安く抑えたい!」と思って調べていると、必ず目にするのが赤帽(あかぼう)の存在です。大手引越し業者と比べて非常に安い料金設定が魅力ですが、「実際のところ、サービスの質はどうなの?」「頼んで失敗しないかな?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
赤帽は引越し専門業者ではなく、軽貨物運送業を営む個人事業主の協同組合です。そのため、大手とはサービスの仕組みや対応がまったく異なります。知らずに依頼すると「こんなはずじゃなかった…」となるケースもあるため、事前にしっかり特徴を理解しておくことが大切です。
この記事では、赤帽の引越しの料金相場、利用者の口コミ・評判、そしてメリット・デメリットから注意点まで徹底的に解説します。赤帽が自分に合っているかどうか、この記事を読めばしっかり判断できるようになります。

赤帽とは?引越し業者との違いを解説
まず知っておきたいのが、赤帽は「引越し業者」ではないという点です。正式名称は「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」で、軽トラックを使った運送業を営む個人事業主が加入する協同組合のことを指します。
つまり、赤帽に依頼すると、組合に所属する個人事業主のドライバーが1人で軽トラック1台を使って荷物を運んでくれるという仕組みです。大手引越し業者のように複数のスタッフがチームで作業するスタイルとは大きく異なります。
- 赤帽は全国に約7,600の事業者が加盟する協同組合
- ドライバー1名+軽トラック1台が基本スタイル
- 引越し専門ではなく軽貨物運送がメイン事業
- 事業者ごとにサービス内容や対応にばらつきがある
- 組合のウェブサイト(赤帽公式サイト)から最寄りの事業者を検索できる
大手引越し業者との最大の違いは、チャーター便であることです。軽トラックの荷台をまるごと使えるので、荷物が荷台に収まれば何を積んでもOK。ベッドや冷蔵庫などの大型家具も1台に収まるなら運んでもらえます。
一方で、混載便(他の荷物と一緒に運ぶ方式)ではないため、荷物量が軽トラック1台分を超えると2台目が必要になり、費用が倍になってしまう点には注意が必要です。
1台に収めるためには、かさばる布団や衣類を圧縮袋で小さくしておくのが手軽な工夫です。
赤帽の引越し料金相場はいくら?
赤帽の料金体系は、大手引越し業者と比べて非常にシンプルです。基本的には「作業時間」と「走行距離」で料金が決まります。
赤帽の公式サイト(赤帽料金案内ページ)によると、基本料金は以下のとおりです。
赤帽引越しの基本料金目安
- 作業時間2時間以内・走行距離20km以内:14,850円(税込)〜
- 走行距離20kmを超える場合:1kmあたり追加料金が発生
- 作業時間2時間を超える場合:30分ごとに追加料金あり
- 土日祝日は2割増し
- 繁忙期(3月〜4月上旬)は料金が上がることがある
距離別の料金目安は以下のとおりです。
同一市区町村内(〜10km):14,850円〜18,000円程度
同一県内(20〜50km):20,000円〜30,000円程度
県外(100km〜):35,000円〜50,000円以上
大手引越し業者の単身プランが30,000円〜60,000円程度であることを考えると、近距離の引越しでは赤帽が非常にお得です。ただし、長距離になると大手の混載便や単身パックのほうが安くなるケースもあるため、複数社の見積もりを比較することが重要になります。

赤帽の引越しの口コミ・評判まとめ
赤帽の引越しに関する口コミは、良い評価と悪い評価がはっきり分かれる傾向があります。これは、赤帽が個人事業主の集まりである以上、事業者によってサービスの質に差があるためです。
良い口コミ・評判
「とにかく安かった」という声が非常に多く見られます。大手業者の半額以下で済んだという方も少なくありません。
- 「同一市内の引越しで15,000円程度。大手に見積もりを取ったら4万円だったので助かった」
- 「メールだけで見積もりが確定したので、わずらわしい訪問見積もりがなくてよかった」
- 「ドライバーさんがとても親切で、テキパキ作業してくれた」
- 「大手のような営業電話がなく、ストレスフリーだった」
悪い口コミ・評判
一方で、事業者による当たりはずれを指摘する声もあります。
- 「荷物の積み下ろしを手伝わされた。引越し業者なら全部やってくれるのに…」
- 「ダンボールの無料提供がなかった。自分で用意する必要があった」
- 「対応が雑で、家具に傷がついた」
- 「時間に遅れてきたが、謝罪もなかった」
赤帽のメリット・デメリットを整理
赤帽のメリット
1. 近距離の単身引越しなら最安クラス
軽トラック1台に収まる荷物量であれば、大手引越し業者の半額以下で引越しができるケースが多いです。特に同一市区町村内の引越しではコストパフォーマンスが抜群です。
2. 訪問見積もり不要でメールだけで完結
荷物量を伝えるだけで見積もり金額が確定するため、わざわざ自宅に来てもらう必要がありません。忙しい方にはありがたいポイントです。
3. チャーター便だから荷物をダイレクトに運べる
他の人の荷物と混載されることがないため、旧居から新居まで直行で運んでもらえます。荷物の紛失リスクが低く、到着時間の見通しも立てやすいです。
4. 狭い道や小さな物件にも対応可能
軽トラックなので大型トラックが入れない狭い道でも問題なし。エレベーターのないアパートや、駐車スペースが限られた物件でも柔軟に対応してくれます。
赤帽のデメリット
1. 荷物の積み下ろしを手伝う必要がある
赤帽はドライバー1名での作業が基本です。大型家具の搬出入には依頼者の手伝いが必要になることがほとんどです。体力に自信がない方は注意しましょう。
自分も運ぶ前提なら、滑り止め付きの軍手を用意しておくと重い家具や段ボールをしっかりつかめます。
2. ダンボールなどの梱包資材がもらえない
大手引越し業者のようにダンボールやガムテープを無料で提供するサービスはありません。事前にホームセンターやネット通販で自分で用意する必要があります。
3. サービス品質にばらつきがある
個人事業主の集まりであるため、丁寧な人もいれば対応が雑な人もいます。口コミをしっかり確認してから依頼先を選ぶことが大切です。
4. 荷物が多いと割高になる
軽トラック1台に積みきれない場合は2台目が必要となり、料金も2倍に。荷物が多い方は大手の単身パックや混載便のほうがお得になる可能性があります。

赤帽に依頼する際の注意点と失敗しないコツ
赤帽を利用して後悔しないために、以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
1. 荷物量を正確に把握する
赤帽の軽トラックの荷台サイズは、おおよそ長さ190cm×幅140cm×高さ180cm程度です。単身者の荷物であれば1Kや1Rの部屋の家財道具がギリギリ収まるくらいのサイズ感です。
ベッドフレーム(分解済み)、冷蔵庫、洗濯機、ダンボール10箱程度であれば1台で運べますが、タンスやソファなどの大型家具が複数あると積みきれない可能性があります。事前に荷物リストを作成し、積載可能か確認しましょう。
ベッドフレームなどを分解して積む場合は、六角レンチのセットを手元に置いておくと当日の作業がスムーズです。
2. 手伝いの準備をしておく
赤帽ではドライバーが1名で来るため、大型家具の搬出入には依頼者の手伝いが求められます。友人や家族に当日手伝いをお願いしておくと安心です。もしくは、追加スタッフを手配できる事業者もあるので、見積もり時に確認しましょう。
3. 梱包資材は自分で用意する
ダンボール、ガムテープ、緩衝材(プチプチ)などは自分で調達が必要です。スーパーやドラッグストアで不要なダンボールをもらうか、ホームセンターで購入しておきましょう。
4. 事前に口コミをチェックする
赤帽に電話すると最寄りの事業者を紹介されますが、可能であれば事業者名を確認した上で口コミを調べてから依頼するのがベストです。
5. 補償内容を確認する
赤帽では、運送中の荷物破損に対する補償が事業者によって異なります。高価な家財がある場合は、補償内容と保険の有無を必ず事前確認しましょう。
繁忙期(3月中旬〜4月上旬)は予約が取りにくくなります。早めに連絡することが重要です。また、土日祝日は料金が2割増しになるため、平日に引越しできるなら平日がおすすめです。
赤帽の引越しに関するQ&A
赤帽の引越しについてよくある疑問をまとめました。
Q1. 赤帽の引越しで大型家具は運んでもらえる?
A. 軽トラックの荷台に収まるサイズであれば、冷蔵庫・洗濯機・ベッドフレームなどの大型家具も運搬可能です。ただし、搬出入は依頼者の手伝いが必要になるケースがほとんどです。グランドピアノやキングサイズベッドなど、明らかに荷台に入らない家具は対応できません。
Q2. 赤帽に梱包作業をお願いできる?
A. 基本的に梱包は自分で行う必要があります。赤帽はあくまで「運搬」がメインサービスであり、梱包・荷解き・家具の設置などは含まれていないことがほとんどです。梱包まで任せたい方は、大手引越し業者のおまかせプランを検討したほうがよいでしょう。
Q3. 赤帽の長距離引越しはお得?
A. 結論から言うと、長距離引越しは赤帽よりも大手のほうが安くなる可能性が高いです。赤帽は距離に応じて料金が加算されるため、100kmを超える引越しでは大手の単身パックや混載便のほうがコストパフォーマンスに優れるケースがあります。
Q4. 赤帽で引越し事故があった場合の補償は?
A. 赤帽の事業者は運送保険に加入していることが一般的ですが、補償の上限額や対象範囲は事業者によって異なります。貴重品やパソコンなど高価なものがある場合は、見積もり時に補償内容を必ず確認してください。
パソコンや食器などの壊れやすいものは、自分でプチプチを多めに巻いておくと安心です。
Q5. 赤帽はどこから申し込めばいい?
A. 赤帽の公式ウェブサイトから、最寄りの事業者を検索して直接問い合わせるのが基本です。電話(フリーダイヤル)でも受付可能です。また、引越し一括見積もりサイト経由でも申し込めるケースがあります。
まとめ:赤帽の引越しが向いている人・向いていない人
赤帽の引越しは、近距離で荷物が少ない単身者にとってはコストパフォーマンス抜群の選択肢です。一方で、荷物が多い方や長距離引越しの方、梱包から搬入まですべてお任せしたい方には不向きです。
赤帽が向いている人は、同一市区町村内や同一県内で引越しする方、荷物が軽トラック1台に収まる単身者、訪問見積もりなしで手軽に依頼したい方、費用を最優先で安く抑えたい方です。
赤帽が向いていない人は、荷物が多いファミリー世帯の方、県外への長距離引越しをする方、梱包・荷解き・家具配置までお任せしたい方、手伝いなしで全部やってほしい方です。
大切なのは、赤帽だけで決めずに必ず複数社の見積もりを比較することです。大手引越し業者にも見積もりを取ったうえで、総合的に判断するのが後悔しないコツになります。
📦 この記事で紹介した商品


