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賃貸物件の探し方はネットとアプリでどう変わる?使い分けと注意点

部屋探し・賃貸

部屋探しの入口は、いまやほぼ全員がスマートフォンです。不動産会社の店頭に貼られた間取り図を眺めるところから始める人は、もうほとんどいません。ところが、いざアプリを開いてみると同じ部屋が何度も出てきたり、条件を絞ったのに希望と違う物件ばかり並んだりして、思ったほどスムーズに進まない。そんな経験はないでしょうか。

原因は、使っている人の検索スキルではありません。賃貸情報がどう流通しているかという仕組みを知らないまま検索していることにあります。仕組みが分かれば、同じ物件が重複する理由も、掘り出し物がどこに眠っているかも見えてきます。

この記事では、賃貸情報の流通の仕組みから、主要なポータルサイトとアプリの性格の違い、検索条件の設定のコツ、そして避けたい落とし穴までを順番に解説します。最後まで読めば、部屋探しにかける時間をかなり圧縮できるはずです。

まず知っておきたい「賃貸情報の流れ」

同じ部屋が何社からも出てくる理由

ポータルサイトで検索していると、同じ間取り・同じ家賃の物件が、違う不動産会社の名前で何件も表示されることがあります。写真が同じなのに会社名だけ違う、という状態です。

これは、多くの賃貸物件が業者間のネットワークで共有されているためです。大家さんから直接依頼を受けた会社(元付け会社)が情報を流し、それを受け取った各社(客付け会社)が自社の物件として広告を出します。結果として、1つの部屋が何十社の広告に載ることになります。

この構造から導けることは2つあります。ひとつは、どの会社に問い合わせても同じ部屋を紹介してもらえる場合が多いということ。もうひとつは、サイトの掲載件数が多いからといって、選べる部屋が多いとは限らないということです。

逆に、共有されていない物件もある

一方で、すべての物件が広く共有されているわけではありません。地域密着の会社が自社で管理していて、あえてポータルに出さずに店頭とホームページだけで募集している物件もあります。学生向けの物件や、社宅として長く使われてきた物件などによく見られます。

だからこそ、大手ポータルだけで探して終わりにするのはもったいないのです。エリアが決まっているなら、そのエリアの会社のホームページも見てみる価値があります。

初めての部屋探しで何から見ればいいか不安な方は、部屋探しや一人暮らしの準備をまとめた本を1冊手元に置いておくと、確認すべきポイントを整理しやすくなります。

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ナビ助
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同じ部屋がいっぱい出てくるのは、みんなが同じ情報を共有してるからなんだ。びっくりしないでね!

主要なポータルサイト・アプリの性格

それぞれ得意分野が違います。目的に合わせて使い分けると、探す時間がぐっと短くなります。

掲載件数で全体を把握するタイプ

SUUMOやLIFULL HOME’Sのような大手ポータルは、とにかく掲載件数が多いのが持ち味です。エリアの家賃相場をつかみたい、どんな間取りがいくらで出ているのかを俯瞰したいという段階では、この2つを見ておけばおおよその全体像が見えます。

LIFULL HOME’Sは相場情報やエリア情報のコンテンツが充実しており、「この駅の1Kはいくらくらいか」を調べる用途にも向いています。at homeは地域の不動産会社との結びつきが強く、大手ポータルには出ていない地場の物件が見つかることがあります。

操作性で絞り込むタイプ

アプリを前提に作られたサービスは、重複物件をまとめて表示したり、スワイプで候補を仕分けたりと、比較の手間を減らす方向に力を入れています。同じ部屋が何度も出てくるストレスが減るため、条件がある程度固まった段階で使うと快適です。

大手仲介会社の直営サイト

各社の直営サイトは、自社で管理している物件が中心です。掲載件数はポータルに及びませんが、情報が新しく、問い合わせから内見までの流れが速いという利点があります。

ポイント

使い分けの目安は「相場をつかむ段階は大手ポータル、候補を絞る段階はアプリ、決めにいく段階は地場の会社や直営サイトも併用」です。1つのサービスだけで完結させようとしないほうが、結果的に早く決まります。

検索条件の設定でここを間違えると損をする

家賃の上限は「管理費込み」で考える

多くのサイトでは、家賃と管理費(共益費)が別々に表示されます。家賃の上限を8万円に設定して検索すると、管理費が8,000円の物件も候補に入ってきます。実際に毎月出ていくのは8万8,000円ですから、感覚がずれていきます。

設定できるサイトなら「管理費込み」で表示するオプションをオンにしましょう。設定がない場合は、上限を予算より5,000円ほど低く設定しておくと現実に近づきます。

条件を絞りすぎると候補がゼロになる

最初から「駅徒歩5分以内・築5年以内・バストイレ別・独立洗面台・2階以上・オートロック」と積み上げると、候補が数件しか出ません。しかも、その数件は家賃が高いはずです。

おすすめは、こだわり条件を最初は2つまでに絞ることです。件数が多すぎたら1つ足す。少なすぎたら1つ外す。この調整を繰り返すと、自分にとって何が本当に譲れないのかが見えてきます。

「通勤時間」で探すと選択肢が広がる

駅名で探すと、その駅の周辺しか出てきません。多くのサイトには「通勤・通学時間から探す」という検索軸があり、勤務先までのドアツードアの時間で絞り込めます。同じ30分でも、隣の路線に移るだけで家賃が1万円下がることは珍しくありません。

更新日順で並べ替える

賃貸は情報の鮮度がすべてです。おすすめ順ではなく「新着順」や「情報更新日順」に並べ替えると、まだ動きの少ない物件から見られます。人気エリアでは、良い条件の部屋は掲載から数日で決まります。

ナビ助
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条件は「引き算」じゃなくて「足し算」でいこう!最初はゆるく、あとから絞るほうが失敗しないよ。

写真と間取り図から読み取れること

写真がない箇所には理由がある

掲載写真が外観と間取り図だけ、あるいは室内が1〜2枚しかない物件は、まだ前の入居者が住んでいる(内装写真が撮れない)か、見せたくない事情があるかのどちらかです。前者なら問題ありませんが、後者の可能性も頭に置いておきましょう。

浴室の写真だけない、キッチンの写真だけないという場合は、その箇所が古いことが多いものです。問い合わせのときに「浴室の写真はありますか」と聞けば、状況が分かります。

間取り図の記号を読む

間取り図には、コンセントの位置、給湯器の場所、エアコンのスリーブ(配管穴)の有無、洗濯機置き場の位置が記号で書かれています。洗濯機置き場が室外(ベランダ)になっていないかは、実物を見る前に確認しておきたいポイントです。室外置きの物件に決めた場合は、雨や紫外線から本体を守る洗濯機カバーを用意しておくと劣化を抑えやすくなります。

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また、方位マークも重要です。南向きと書かれていても、窓が小さかったり隣の建物が近かったりすれば日は入りません。地図アプリの航空写真で周囲の建物を確認すると、おおよその見当がつきます。

専有面積と実際の使いやすさ

同じ25平米でも、正方形に近い間取りと、細長い間取りでは家具の置きやすさがまったく違います。間取り図の寸法を見て、ベッドやデスクを置いたときの動線を頭の中でシミュレーションしてみてください。内見の際にメジャーを持っていって、窓の幅や家具を置きたい壁の長さを測っておくと、あとで家具選びに迷いません。

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気をつけたい「もう決まっている物件」

成約済み物件が残っているケース

賃貸情報は動きが速いため、すでに申し込みが入っているのに掲載が残っていることがあります。悪意なく更新が追いついていない場合がほとんどですが、問い合わせてみたら「今朝決まりました」というのは日常茶飯事です。

不動産の広告には表示ルールがある

不動産広告は「不動産の表示に関する公正競争規約」に基づいて表示されます。実際には取引できない物件を広告に掲載することは、この規約で禁じられています。もし明らかにおかしいと感じる広告に出会ったら、不動産公正取引協議会に情報提供する窓口があります。

注意

問い合わせた物件が「たった今埋まりました」と言われ、代わりに条件の劣る物件ばかり案内される流れが続くようなら、別の会社にも問い合わせてみましょう。1社に絞る必要はありません。

問い合わせから内見までの進め方

問い合わせは複数社に同時でよい

気になる物件があれば、複数の会社にまとめて問い合わせて構いません。返信の速さや説明の丁寧さで、その会社の姿勢がよく分かります。返信に2日かかる会社より、30分で状況を教えてくれる会社のほうが、その後の手続きもスムーズです。

最初のメッセージに書いておくこと

ポイント
  • 入居希望時期(◯月上旬など)
  • 内見できる曜日と時間帯
  • 家賃の上限(管理費込み)
  • 誰が住むか(単身・二人・ペット同居など)
  • その物件が埋まっていた場合、似た条件の紹介を希望するかどうか

ここまで書いておくと、最初の返信で具体的な候補が返ってきます。やりとりの往復が減り、良い部屋を逃しにくくなります。

内見はまとめて予約する

1件ずつ見に行くと、比較の基準が定まりません。同じ日に3件前後をまとめて回ると、条件の違いが体感で分かります。移動を含めて半日程度を確保しておくとよいでしょう。地図アプリや写真撮影でスマホの電池を使うので、モバイルバッテリーを持っていくと途中で困りません。

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ネットだけで決めるのはおすすめできない理由

写真も間取り図も動画も充実してきましたが、画面から伝わらない情報はまだ多く残っています。日当たりの実感、部屋のにおい、上下階の生活音、駅までの道の坂の角度、夜の街灯の明るさ。これらは現地に立たないと分かりません。

遠方からの引越しでどうしても現地に行けない場合は、オンライン内見という手段があります。担当者にスマートフォンで中継してもらう形式で、聞きたいところを指定して見せてもらえます。それでも難しい場合は、家族や友人に代わりに見てもらうという方法も検討しましょう。

よくある質問

Q. ポータルサイトはいくつ使うべきですか?

A. 2〜3つで十分です。多くの物件が共有されているため、5つ使っても見える物件は大きく変わりません。それより、同じサイトを毎日チェックして新着を拾うほうが効果的です。

Q. アプリの通知はオンにすべきですか?

A. 探している期間中はオンにしておきましょう。条件に合う新着が出た瞬間に届くため、初動が早くなります。決まったらオフにすれば問題ありません。

Q. 会員登録は必要ですか?

A. 登録すると検索条件の保存やお気に入りの管理ができ、複数端末で同じ候補を見られます。家族と相談しながら探すなら登録しておくと便利です。

Q. ネットに出ていない物件を教えてもらえますか?

A. 来店して相談すると、まだ広告が出ていない募集予定の物件を教えてもらえることがあります。退去予告が入った直後の部屋は、まだどのサイトにも載っていません。エリアを決めているなら、来店の価値は十分あります。

Q. 家賃交渉はネット上でできますか?

A. 問い合わせ段階での交渉は、あまり現実的ではありません。内見して「ここに決めたい」という意思が伝わった段階で相談するほうが通りやすくなります。閑散期であればなおさらです。

Q. 掲載写真と実物が違う場合はどうすればいいですか?

A. 前の入居者が住んでいたときの写真が使われていることがあります。リフォーム前後で印象が変わるのは珍しくないため、気になる場合は内見時に確認してください。明らかに別の部屋の写真だった場合は、その会社の情報管理に不安が残ります。

まとめ

賃貸物件の探し方は、仕組みを知っているかどうかで効率が大きく変わります。多くの物件は業者間で共有されているため、同じ部屋があちこちのサイトに出てきます。だからサイトを増やすより、検索条件の設定を工夫するほうが効きます。

やることを整理すると、家賃上限は管理費込みで設定する、こだわり条件は2つから始める、並び順を新着順にする、通勤時間から探す軸も使う。この4つです。そして、候補が絞れたら早めに問い合わせて、まとめて内見する。ここまでが「ネットとアプリでできること」の範囲になります。

最後の決め手は現地です。画面の情報は候補を絞るための道具と割り切り、決断は自分の目で立った場所で下してください。

不動産広告の表示ルールは不動産公正取引協議会連合会、住宅市場の統計や制度は国土交通省 住宅局、契約トラブルの相談事例は国民生活センターで確認できます。

ナビ助
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アプリで候補を3つに絞って、同じ日に全部見に行こう!これがいちばん早いルートだよ。

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