引越しの準備を進めていると、「もう使わない家具や家電、どうやって処分しよう…」と頭を抱えることはありませんか?粗大ごみとして自治体に出すのが一般的ですが、回収日が限られていたり、大型家具を集積所まで運ぶのが大変だったりと、引越しのスケジュールに間に合わないケースも少なくありません。
そんなときに便利なのが不用品回収業者です。電話一本で自宅まで来てくれて、大量の不用品をまとめて回収してくれます。ただし、業者によって料金やサービス内容が大きく異なるうえ、中には悪質な業者も存在するため、慎重に選ぶ必要があります。
この記事では、引越し時に役立つ不用品回収の方法、費用相場、信頼できる業者の選び方、そしてよくあるトラブルとその回避策まで徹底解説します。不用品をスムーズに処分して、身軽に新生活をスタートさせましょう。

引越し時の不用品処分方法は5つある
不用品を処分する方法は一つではありません。それぞれの特徴とメリット・デメリットを把握して、自分の状況に合った方法を選びましょう。
1. 自治体の粗大ごみ回収を利用する
最も費用を抑えられる方法です。自治体に申し込み、指定された回収日に粗大ごみシールを貼って出します。
費用:1点あたり300円〜3,000円程度(自治体によって異なる)
メリット:費用が安い、確実に適正処理される
デメリット:回収日が限られている(月1回の地域もある)、集積所まで自分で運ぶ必要がある、申し込みから回収まで1〜2週間かかることもある
集積所まで自分で運ぶなら、折りたためる台車が1台あると重い家具や家電の移動がかなりラクになります。
2. 不用品回収業者に依頼する
大量の不用品をまとめて処分したい場合に最も便利な方法です。自宅まで来て搬出・回収してくれるため、重い家具も自分で運ぶ必要がありません。
費用:軽トラック1台分で10,000円〜18,000円、2tトラック1台分で30,000円〜40,000円
メリット:即日回収可能、搬出も業者がやってくれる、大量処分に対応
デメリット:費用が高め、悪質業者のリスクがある
3. リサイクルショップ・買取業者に売る
まだ使えるものはリサイクルショップに持ち込むか、出張買取を依頼しましょう。処分費用がかからないどころか、お金に変わる可能性があります。
メリット:お金がもらえる、エコにもなる
デメリット:買取不可の品も多い、持ち込みの手間がかかる、査定額が期待より低いことがある
4. フリマアプリ・ネットオークションで売る
メルカリやヤフオクなどを利用すれば、リサイクルショップより高値で売れることがあります。ただし、出品・発送の手間がかかるため時間に余裕が必要です。
発送の手間を少しでも減らすなら、宅配袋などの梱包資材をまとめて用意しておくとスムーズです。
5. 引越し業者の不用品回収サービスを利用する
サカイ引越センターやアート引越センターなどの大手引越し業者では、引越しと同時に不用品を回収してくれるサービスがあります。引越しと一緒に処分できるため手間が省けますが、対応品目が限られるケースが多いです。(EPARKくらしのレスキュー参照)
- 費用を最小限にしたい → 自治体の粗大ごみ回収
- 大量にまとめて処分したい → 不用品回収業者
- まだ使えるものがある → リサイクルショップ or フリマアプリ
- 引越しと同時に済ませたい → 引越し業者の回収サービス
不用品回収の費用相場を詳しく解説
不用品回収業者に依頼する場合の費用相場を、料金体系別に詳しく見ていきましょう。
トラック積み放題プランの料金相場
多くの不用品回収業者が提供している「トラック積み放題プラン」の料金相場は以下のとおりです。
軽トラック1台分(1〜1.5畳程度の荷物量):10,000円〜18,000円
1.5tトラック1台分(3畳程度の荷物量):25,000円〜35,000円
2tトラック1台分(4.5畳程度の荷物量):30,000円〜40,000円
トラック積み放題プランは、処分したい不用品が多い場合ほどコスパが良くなります。少量であれば単品回収のほうが安くなる場合もあるため、事前に見積もりを取って比較しましょう。
単品回収の料金相場
品目ごとの回収料金の目安は以下のとおりです。
- ソファ:3,000円〜8,000円
- ベッド・マットレス:5,000円〜10,000円
- タンス・食器棚:3,000円〜8,000円
- 冷蔵庫:5,000円〜8,000円(リサイクル料込み)
- 洗濯機:4,000円〜6,000円(リサイクル料込み)
- テレビ:3,000円〜5,000円(リサイクル料込み)
- エアコン:3,000円〜6,000円(取り外し費用別途の場合あり)
冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンの4品目は家電リサイクル法の対象品です。不法投棄は法律違反となるため、必ず適正な方法で処分しましょう。家電量販店やメーカーでの引き取りも可能です。

信頼できる不用品回収業者の選び方
不用品回収業者は数多く存在しますが、中には悪質な業者も紛れています。安全な業者を見極めるためのポイントを5つ紹介します。
1. 「一般廃棄物収集運搬業」の許可を確認する
家庭から出る不用品を回収するには、市区町村から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けている必要があります。この許可を持たずに営業している業者は違法です。業者のウェブサイトや見積もり書に許可番号が記載されているか確認しましょう。(参考)
2. 料金体系が明確かどうか
信頼できる業者は、見積もりの段階で料金を明確に提示してくれます。「見てみないとわからない」「作業後に請求します」という業者は避けましょう。追加料金が発生する条件(階段料金・出張費など)も事前に確認しておくことが大切です。
3. 所在地・連絡先が明確か
会社の所在地、電話番号(固定電話)、ウェブサイトが明確に公開されている業者を選びましょう。連絡先が携帯電話のみの業者や、所在地が不明瞭な業者は要注意です。
4. 口コミ・評判をチェックする
くらしのマーケットのようなマッチングサイトでは、実際に利用した方の口コミや評価を確認できます。評価件数が多く、星の数が高い業者を選ぶと安心です。
5. 必ず複数社から見積もりを取る
1社だけの見積もりでは相場がわかりません。最低でも2〜3社から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較しましょう。極端に安い業者は不法投棄のリスクがあるため注意が必要です。

不用品回収でよくあるトラブルと回避策
不用品回収業者との間で実際に起きているトラブル事例と、その回避策を紹介します。事前に知っておくことで被害を防げます。
トラブル1:「無料」と言っていたのに高額請求された
最も多いトラブルです。「無料で回収します」とうたい、荷物を積み込んだあとに「運搬費」「人件費」などの名目で数万円〜十数万円を請求されるケースが報告されています。
回避策:「無料」を強調する業者は利用しないこと。必ず事前に書面で見積もりを取り、追加料金の有無を確認しましょう。
トラブル2:回収した不用品を不法投棄された
悪質な業者が処分費用を浮かせるために、回収した不用品を山中や空き地に不法投棄するケースがあります。不用品から依頼者の情報が見つかった場合、依頼者側も責任を問われる可能性があります。
回避策:一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者に依頼すること。マニフェスト(廃棄物管理票)の発行を求めると、適正処理の確認ができます。
あわせて、手放す家具や箱に残った宛名ラベル・書類などは、個人情報保護スタンプで消してから出しておくと安心です。
トラブル3:見積もりと実際の請求額が違った
電話見積もりで安い金額を提示しておき、当日になって「思ったより荷物が多い」「搬出が大変」などの理由で追加料金を請求されるケースです。
回避策:可能であれば訪問見積もり(または写真見積もり)を依頼し、正確な金額を出してもらいましょう。見積もり書は書面で受け取り、「追加料金なし」と明記されているか確認してください。
トラブル4:キャンセルしようとしたらキャンセル料を請求された
強引な営業で契約させられた後、キャンセルしようとすると高額なキャンセル料を請求されるケースです。
回避策:契約前にキャンセルポリシーを確認しましょう。訪問販売に該当する場合はクーリングオフ制度が適用される可能性があります。トラブルに遭った場合は消費者ホットライン(188)に相談してください。
不用品回収でトラブルに遭った場合は、すぐに消費者ホットライン(188)に電話しましょう。最寄りの消費生活センターに相談できます。
不用品回収に関するQ&A
引越し時の不用品処分についてよくある質問をまとめました。
Q1. 不用品回収と引越しを同時にやってくれる業者はある?
A. はい、あります。大手引越し業者のサカイ引越センターやアート引越センターでは、引越しのオプションとして不用品の回収・処分を受け付けています。ただし、対応品目が限られる場合があるため、見積もり時に確認しましょう。
Q2. 自治体の粗大ごみ回収が引越しに間に合わない場合はどうする?
A. 不用品回収業者に依頼するか、自治体のクリーンセンター(処理施設)に直接持ち込む方法があります。直接持ち込みは費用が安く済むケースが多いです。事前に電話で受付時間と持ち込み条件を確認しましょう。
Q3. まだ使える家具や家電を無料で処分する方法はある?
A. リサイクルショップの無料引き取り、ジモティーなどの地域掲示板での譲渡、知人への譲渡などの方法があります。状態が良い家具・家電であれば買い取ってもらえる可能性もあるので、まずはリサイクルショップに査定を依頼してみましょう。
査定に出す前に、表面の汚れや手あかをメラミンスポンジで軽く落としておくと、見た目の印象がよくなります。
Q4. 不用品処分はいつから始めるべき?
A. 引越しの1ヶ月前から始めるのがおすすめです。フリマアプリでの売却は出品から発送まで時間がかかるため、さらに早い段階から始めるとよいでしょう。粗大ごみの回収予約も早めに行いましょう。
Q5. 回収できないものはある?
A. 危険物(ガスボンベ、灯油、火薬類)、医療廃棄物、産業廃棄物、生ごみなどは不用品回収業者でも回収できない場合がほとんどです。品目ごとの対応可否は事前に業者に確認してください。
まとめ:計画的な不用品処分で身軽な引越しを
引越し時の不用品処分は、早めの計画と信頼できる業者選びが成功のカギです。最後に重要なポイントをまとめます。
まず、処分方法は「費用」と「手間」のバランスで選びましょう。費用を抑えたいなら自治体の粗大ごみ回収、手間を省きたいなら不用品回収業者、お金に変えたいならリサイクルショップやフリマアプリが最適です。
次に、不用品回収業者を利用する場合は許可の確認・書面での見積もり・複数社の比較を必ず行ってください。「無料」を強調する巡回業者や、料金が不明瞭な業者は避けるのが鉄則です。
そして、処分の開始時期は引越しの1ヶ月前がベストです。フリマアプリを使うならさらに早く始めましょう。直前になると選択肢が減り、費用もかさみやすくなります。
不用品をスッキリ処分して、身軽な状態で新生活をスタートさせましょう。
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