引越しの手続きリストを作っていると、「パスポートの住所変更もしなきゃ…」と思うかもしれません。でも実は、パスポートの住所変更手続きは基本的に不要なんです。
ただし、結婚や離婚で氏名が変わった場合や、本籍の都道府県が変わる場合は別途手続きが必要になります。「自分の場合は必要なのか?」が気になりますよね。
この記事では、引越し時にパスポートの手続きが必要なケースと不要なケース、必要な場合の具体的な申請方法まで詳しく解説します。海外渡航予定がある人向けの注意点もまとめたので、ぜひ最後まで確認してください。

パスポートの住所変更は不要:その理由
2020年2月以降に発行されたパスポートには住所欄そのものが存在しません。それ以前のパスポートにあった住所欄は「所持人記入欄」と呼ばれるもので、カード会社の登録住所のような公式情報ではなく、あくまで自分で手書きする欄でした。
新パスポート(2020年2月以降発行・住所欄なし)の場合
- 住所欄自体がないので、何もしなくてOK
- パスポートセンターへの届出も不要
- パスポートの有効性にも影響なし
旧パスポート(住所欄あり)の場合
- 所持人記入欄の住所は自分で書き直すだけでOK
- 二重線で旧住所を消して、新住所を書く
- パスポートセンターへの届出は不要
- 修正液や修正テープは使わないこと(二重線が正式な方法)
つまり、引越しだけが理由であれば、パスポートに関する公式な手続きは一切不要です。窓口に行く必要もありません。引越しの手続き一覧は以下の記事で網羅しています。

手続きが必要なケースはこの3つ
住所変更だけなら手続き不要ですが、以下の場合は「記載事項変更旅券の申請」が必要になります。
- 氏名が変わった場合(結婚・離婚などによる改姓)
- 本籍の都道府県が変わった場合(転籍届を提出した場合)
- 性別が変わった場合
マイナンバーカードの住所変更手順は以下の記事で詳しく解説しています。



引越しに伴って本籍を新住所に変更する人もいるので、本籍の都道府県が変わるかどうかは事前に確認しておきましょう。同じ都道府県内の引越しであれば、本籍を変更しても手続きは不要です。
記載事項変更旅券の申請方法
- 最寄りのパスポートセンター(旅券事務所)に必要書類を持って申請
- 申請から約1週間〜10日で新しいパスポートが発行される
- 新パスポートには残りの有効期間が引き継がれる
必要書類
- 一般旅券発給申請書(記載事項変更用)※窓口で入手可能
- 戸籍謄本(6ヶ月以内に発行されたもの)
- 現在のパスポート
- 写真1枚(縦45mm×横35mm、6ヶ月以内に撮影したもの)
費用
6,000円(収入印紙4,000円+都道府県手数料2,000円)
なお、記載事項変更ではなく「切替発給(新規発行)」を選ぶこともできます。この場合は10年用で16,000円、5年用で11,000円です。有効期限が1年以上残っている場合は記載事項変更の方がお得ですが、有効期限が近い場合は切替発給の方が効率的です。
外務省のパスポート手続きページで最新の申請方法や必要書類を確認できます。
本籍の変更は必要?引越しとの関係を整理
引越しと本籍の変更は別物です。引越ししても本籍は自動的には変わりません。本籍を変更するかどうかは任意で選べます。
本籍を変更するケース
- 本籍を新住所に移したい場合→「転籍届」を役場に提出
- 結婚・離婚で新しい戸籍を作る場合
- 実家の住所が本籍だったが、独立して自分の住所にしたい場合
本籍を変更しないケース
- 本籍はそのままでも法的に問題ない(実際に住んでいる場所と異なってもOK)
- 本籍を変えるとパスポートの記載事項変更(6,000円)が必要になる
- 戸籍謄本の取得が本籍地の役所でしか(郵送を除き)できなくなる点は注意
パスポートの手続き費用を考えると、特に理由がなければ本籍はそのままにしておくのが手間とコストの面で合理的です。


海外渡航予定がある場合の注意点
引越しのバタバタで見落としがちですが、海外旅行や出張の予定がある人は以下の点も確認しておきましょう。
パスポートの残存期間を確認
- 多くの国では入国時に残存期間6ヶ月以上が必要
- 有効期限が近い場合は、引越しのタイミングで更新(切替発給)するのが効率的
- 記載事項変更と切替発給を同時に行うことも可能
ビザ(査証)の住所変更
就労ビザや留学ビザを持っている外国籍の方は、在留カードの住所変更が必要です。転入届を出す時に自動的に処理されますが、出入国在留管理庁のサイトで最新の手続き方法を確認しておくと安心です。
海外旅行保険の住所変更
クレジットカード付帯の海外旅行保険や、個別に加入している海外旅行保険がある場合は、住所変更を忘れずに。保険金請求時に住所不一致でトラブルになることがあります。
パスポート関連でやっておくと便利なこと
- パスポートのコピーを取っておく:紛失時に再発行がスムーズになります。スマホで写真を撮っておくのもおすすめです
- マイナンバーカードとの使い分け:国内では本人確認にマイナンバーカードを使い、パスポートは海外渡航用にするのが効率的です
- 緊急連絡先の更新:旅行保険などに登録している住所・電話番号も引越し後に変更しましょう
- 有効期限のリマインダー設定:スマホのカレンダーに有効期限の6ヶ月前をリマインダーとして登録しておくと、更新忘れを防げます


まとめ:パスポートの住所変更は基本的に不要
引越し時のパスポート手続きのポイントをおさらいします。
- 住所変更:手続き不要。新パスポートには住所欄自体がない
- 旧パスポート:所持人記入欄の住所を二重線で消して書き直すだけ
- 記載事項変更が必要:氏名・本籍の都道府県・性別が変わった場合のみ
- 費用:記載事項変更の場合は6,000円
- 本籍:引越しで自動的に変わるわけではない。変更は任意
引越しだけならパスポートは何もしなくてOKです。ただし本籍の都道府県を変える場合は記載事項変更が必要なので、そこだけ注意してください。海外渡航予定がある人は、残存期間の確認もお忘れなく。

