引越しでペットを連れていくとき、「どうやって移動させるのが一番安全?」「ストレスで体調を崩さないか心配…」と不安になりますよね。
ペットの引越しは「自家用車で飼い主と一緒に移動する」のが最もストレスが少ない方法です。ただし、長距離の場合や車がない場合は、ペット専門の輸送サービスを使う選択肢もあります。
この記事では、移動手段別の方法と注意点を詳しく解説していきます。大切な家族の一員であるペットを安全に新居へ連れていくために、ぜひ参考にしてください。

大前提:引越し業者のトラックにペットは乗せられない
まず知っておいてほしいのが、引越し業者のトラックにペットを乗せることはできないということです。トラックの荷台は温度管理ができませんし、振動も激しいため、ペットにとって非常に危険な環境です。
ペットの移動は、必ず別の方法で手配してください。これは大手の引越し業者でも同様で、約款で生き物の輸送は断られるのが一般的です。
【移動手段別】ペットの引越し方法を徹底解説
方法1:自家用車で移動(最もおすすめ)
飼い主と一緒に移動できるため、ペットのストレスが最も少ない方法です。
車移動のポイント
- キャリーケースやクレートに入れる:車内で自由にさせると急ブレーキ時に危険
- こまめに休憩を取る:1〜2時間ごとにSAやPAで休憩。水分補給とトイレ休憩を
- 車内温度を適切に管理:エアコンで快適な温度を保つ。夏場は特に要注意
- 窓を全開にしない:犬が顔を出して飛び出すリスクがある
- 出発前は軽めの食事に:車酔い防止のため、2〜3時間前に軽く食べさせる
車酔い対策
- 出発前の食事は少なめにする
- 車に慣れていない場合は、事前に短距離のドライブで慣れさせる
- 酔い止めの薬が必要な場合は、事前に動物病院で相談
引越しのやることリストで全体のスケジュールを確認しておくと安心です。

方法2:電車・新幹線で移動
車がない場合は電車での移動になりますが、注意点が多いです。
電車でのペット移動ルール
- JR各社:小型犬・猫はキャリーケースに入れれば持ち込みOK(手回り品料金290円)。ケースのサイズはタテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内、重さ10kg以内
- 私鉄各社:概ねJRと同じルールですが、事前に各社のルールを確認してください
- 顔を出してはいけない:キャリーケースからペットの体が見えないようにする必要があります
電車移動の注意点
- 大型犬は電車に乗せられない(盲導犬等は例外)
- 混雑する時間帯は避ける
- 鳴き声が大きい場合は周囲への配慮が必要
- 長時間の移動はペットに大きなストレスがかかる
方法3:飛行機で移動
長距離移動(特に離島や海外)の場合は飛行機を利用します。
- ANA・JALなど大手航空会社:ペットを貨物室で預けるサービスがある
- 料金は区間により異なる(国内線で3,000〜6,000円程度)
- IATA基準のペットクレートが必要
- 短頭種(ブルドッグ、パグなど)は搭載不可の期間がある(夏季は特に注意)
- 事前予約が必要
飛行機の貨物室は温度管理されていますが、ストレスは大きいです。可能であれば車や陸路での移動を検討しましょう。
方法4:ペット専門の輸送サービス
自分で連れていけない場合は、ペット専門の輸送業者に依頼する方法もあります。
- ペット専用の車両で温度管理・振動対策が施されている
- スタッフがペットの様子を見ながら運んでくれる
- 費用は距離やペットのサイズにより異なる(近距離で1〜3万円、長距離で3〜10万円程度)
- 「ペットタクシー」「ペット輸送サービス」で検索して探せます
引越しに伴うペットの届出・手続き
ペットの届出・手続きは犬・猫・特殊動物で異なります。詳しくは以下の記事で解説しています。



犬の場合
- 旧住所の自治体で犬の登録を変更(転出届)
- 新住所の自治体で犬の登録変更届を提出(30日以内)
- 鑑札と注射済票を持参
- マイクロチップ装着済みの場合は、環境省のマイクロチップ情報登録で住所変更
猫・小動物の場合
- 猫は自治体への届出義務はないケースが多い(地域による)
- マイクロチップを装着している場合は住所変更手続き
- かかりつけの動物病院を新居近くで探しておく
動物病院の引き継ぎ
- 現在の動物病院でカルテのコピーや紹介状をもらう
- 新居近くの動物病院を事前にリサーチ
- 持病がある場合は、薬の引き継ぎも確認
ペットの引越しストレスを軽減する方法
ペットにとって引越しは大きなストレスです。少しでも負担を減らす工夫をしましょう。
引越し前にできること
- キャリーケースに慣れさせる:普段からキャリーケースを部屋に置いて、自分から入るようにしておく
- 車に慣れさせる:短距離のドライブを何回かして車移動に慣れさせる
- 荷造り中のストレスケア:環境が変わることにペットは敏感。いつも使っている毛布やおもちゃはそばに置いておく
移動中のストレス対策
- お気に入りの毛布やおもちゃをキャリーに入れる
- 飼い主の匂いがついた服を入れておくと安心する
- やたらと声をかけすぎない(逆に不安にさせることもある)
- こまめに水分補給をする
新居で慣れさせるコツ
- 最初は1部屋だけ開放:いきなり全室を開放すると落ち着かない。まず1部屋に限定して徐々に範囲を広げる
- 旧居で使っていた物をそのまま使う:ベッド、トイレ、食器は洗わずにそのまま持ってくる(自分の匂いがついている方が安心する)
- トイレの場所を早めに教える:特に猫は新しい環境でトイレの場所がわからないとストレスが大きい
- 数日は静かに過ごす:荷解きを一気にやらず、ペットが落ち着けるスペースを確保する


ペットの種類別・引越しの注意点
犬の引越し
- 散歩ルートの開拓を早めに行う(新居周辺の安全な道を確認)
- 新居での無駄吠えに注意(環境の変化で吠えやすくなることがある)
- 新居近くのドッグランやペットショップもリサーチしておく
猫の引越し
- 猫は環境の変化に特に敏感。「脱走」に最も注意
- 引越し作業中は1部屋にキャリーごと閉じ込めておく
- 新居でもしばらくは窓を開けっぱなしにしない
- ストレスで食欲不振や下痢になることがある。2〜3日続くようなら動物病院へ
小動物(ハムスター・うさぎ等)の引越し
- 温度変化に弱いので、移動中の温度管理が最重要
- ケージごと移動する場合は、水がこぼれないよう給水ボトルを外す
- 振動を最小限にするため、タオルでケージを包んで安定させる
観賞魚の引越し
- 水を抜いてビニール袋に魚と水を入れる(酸素を入れて密封)
- 水槽の水は一部持っていく(新しい水だけだと水質変化が大きい)
- 水温の変化に注意
- 長距離の場合はペットショップや観賞魚専門の輸送サービスに相談
ペットの引越しに関するよくある質問
Q. ペット可物件を探すコツは?
A. 不動産サイトで「ペット可」で絞り込み検索するのが基本です。ただし「ペット可」と「ペット相談」は違います。「ペット相談」の場合は大家さんの許可が必要で、大型犬NGなどの条件がつくこともあります。LIFULL HOME’Sなどの不動産サイトで条件を絞って検索しましょう。
Q. 引越し後にペットの体調が悪くなったら?
A. 引越しのストレスで食欲不振、下痢、嘔吐、過度の鳴き声などが見られることがあります。軽度なら2〜3日で落ち着くことが多いですが、症状が続くようなら早めに動物病院を受診しましょう。
Q. 引越し当日、ペットはどこに預ける?
A. 引越し作業中は騒がしく、ドアの開閉も頻繁です。ペットの脱走やストレスを防ぐために、可能であれば一時的にペットホテルや知人に預けるのが安全です。預けられない場合は、作業が入らない1部屋にキャリーケースと一緒に隔離しておきましょう。
Q. 長距離引越しでペットを預けて先に引越すのはアリ?
A. アリです。ペットホテルや知人に1〜2日預けて、新居の準備が整ってから迎えに行くのは合理的な方法です。ペットが新居に来たときに、すでに生活できる環境が整っていれば、慣れるのも早くなります。日本ペットクラブなどでペットホテルを探せます。


まとめ:ペットの引越しは「飼い主と一緒に」「ストレスケア重視」で
ペットの引越しで最も大事なのは、「安全に移動すること」と「ストレスを最小限にすること」です。
できれば自家用車で飼い主と一緒に移動するのがベストです。車がない場合はペット専門の輸送サービスを検討しましょう。新居に着いてからも、焦らずゆっくりと環境に慣れさせてあげることが大切です。
2026年はペット関連のサービスも充実しているので、うまく活用して、人もペットも快適な新生活をスタートさせましょう。
参考:環境省 動物愛護管理

